炎部さんちのアーカイブス あるいは永遠的日誌Ver.3

日々是モノカキの戯言・駄文の吹き溜まり

【#ポケモンSV】ぼくの冒険レポート:番外編⑭~新たなる力!オーガポンの仮面を作ろう【ポケモンと生活】

「…オーガポンの新しいお面を作りたい?」

特別講師としてブルーベリー学園にお招きしたしたコルサさんとハッサク先生に、相談を持ち掛ける。今ぽにこが使うお面は4種類だけど、他のタイプに対応した仮面があれば、もっと戦略の幅が広がるかも…?と考えたのだ。

 

「ふむ、テラスタル結晶をあしらった仮面で、さまざまなタイプに変化するのだったな…実にアバンギャルドな仮面!はじめて戦った時からその仮面はじっくり見させてもらいたかったのだ!」
「確かにわたしも気になっていたのですよ。テラスタルするときもポケモン本体ではなく仮面がテラスタルするというのはほかにも例を見ない現象ですしねぇ。テラスタルジュエルも出ないのでしょう?」

碧の仮面以外(ぽにこが特に大事にしてるので)をリーグ部の机に並べて、パルデアの芸術二大巨頭が顔を突き合わせてしげしげと眺めている姿はなかなかにシュールな感じだ。

「材質は…見る限り特に変哲のない木材だな。あしらわれている結晶片も思ったほど多くはなさそうだ…」
「これでどうやって仮面だけテラスタルするような仕組みになるのか…いやはや興味部会シロモノですよ」
「どうでしょう…作れそうです?」

ともかくやってみよう!ということで学園の美術室を借りてやってみることに。材料は、まず天然木をお面のサイズに切り出し乾燥させたものと、テラピースだ。

「実際の材料にはてらす池の底にあった結晶片を使っているのでしたね?とはいえ、それぞれのタイプの力を帯びておりますので、テラピースでも十分代用はできると思いますですよ」
「チャンプルタウンでは、テラピースを用いてポケモンのテラスタイプを変えられるからな!問題はあるまい!さぁ、成形を開始しよう!」

 

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かくして、数日をかけてもとからある4種類を除いた14種に加えて、ステラタイプも含めた15枚の仮面が完成した。つ、疲れた…

「うむ!良い出来だ!さすがヒイロギャルド!」
「素晴らしい才能です…ぜひアカデミーの美術部に入ってほしいものですよ」

さっそくテラスタルできるか試してみよう、ということで、エントランスのバトルコートを借りて模擬バトル。

「ぽに…?」

新たに渡された仮面と、ぼくとを交互に見るぽにこ。ぼくが作ったものだと説明すると、ぴょんぴょんと飛び跳ねて仮面をつけた。まずはでんきタイプのテラピースを使った…名付けて【いかづちの仮面(仮称)】だ!

「おおっ、オーガポンの体色が変化しましたですよ!」

ハッサク先生の指摘通り、本来の仮面と同じように普段緑色の部分が黄色に変化した。ここまでは順調…あとはテラスタルできるかどうか…

「うむ!対戦相手はこのコルサが務めよう!さぁ、かかってくるがよいヒイロギャルド!」
「よーし!いくよぽにこ!雷の仮面(仮称)に…おもかげを宿せ!」

ラスタルオーブを起動し、ぽにこにかざす。7色のエネルギーの奔流が仮面に集まり…

「こい…こい…こい…!」
「来ましたですよぉぉぉぉっ!!?」

雷の仮面(仮称)のサイズが目に見えて膨れ上がり…その縁に稲妻を彷彿とされるきらめきを纏う。

「ぽにこ!コルサさんのウソッキーに"ツタこんぼう"だ!」
「ぽにおーん!」

ふりあげたツタこんぼうに電気の力が走り…一気に振り下ろす!

「がおっ!?」

次の瞬間、仮面のテラスタルが砕け散っていた…

 

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最終的に、ぼくが作ってみた仮面は全て失敗に終わった。いや、一度は雷の仮面(仮称)同様にテラスタルはできたのだけれど、実戦には耐えきれずテラスタルが崩壊してしまい、そのまま二度と効果を発揮しなくなってしまったのだ。

「仮面そのものやパーツに使っているテラスピースに異常はみられないのですがねぇ…」
「うむ、可能な限り木目の活かし方等も元からある仮面に沿って作っている。再現はできていると自負できるが…」

三人であれこれ考えた結果、かの仮面たちは長い年月を経たからこそ特殊なテラスタルを持ちえた…のではないかという仮説に至った。

「仮面をテラスタル化させると、仮面ごしにオーガポンがこれまで見てきた思い出おもかげが力に変わる…と言っていましたですね。これらの仮面はまだできたばかり…あなたとの思い出を積み重ね続けていれば、いずれまたテラスタルができるようになるかもしれません」

できないままかも知れませんが…と言葉を濁しながらも、ハッサク先生がそうまとめた。

 

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特別講師のお二人を見送り、寮の部屋に戻ると、ぽにこがベッドの上にぼくが作った仮面を並べて、にこにこしながらそれを眺めていた。
本職のお面職人…スグリのご先祖様が作ったものと比べれば、芸術家と美術教師のフォローがあったとはいえ所詮子供が作ったものだから決して出来は良くないし、なにより今となってはまったく力を持たないただの仮面なんだけど…

「ぽに~♪」

…嬉しそうだし、まぁいっか。

 

 

   -つづく-

 

 


後日談っぽいオリジナル小話です。まぁ実際問題特別講師呼べるのはクリア後なので後日談のようなもんですが。

当初この話は後編シナリオ前に構想していましたが、書く前に配信日きちゃったので後回しになっちゃいました。特別講師という舞台装置が来てくれたので結果オーライですね。
仮面が4種類ということで、どうせなら全種類欲しいよね?という欲求がこのネタの起点です。後編で出てくることも期待してたんですが…さすがにそれは無茶だったかw

今回実際に名前を出したのは雷の仮面(仮称)だけでしたが、他のはどうなったことやら…?

とまぁこんな感じで、ネームド巻き込みながら色んな小ネタを思いつきざま書いていこうと思っております。よしなに👍



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