【注意!】
本エピソードには、「ポケットモンスタースカーレット・バイオレット」「ゼロの秘宝」「碧の仮面」「藍の円盤」「番外編/キビキビパニック」に関するネタバレが含まれています。
ゲームをまだ始めていない人で、これから楽しもうと思ってる方は閲覧をご遠慮いただくことをお勧めします。
問題ない方は、そのままどうぞお進みくださいませ。
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パルデアに戻り、久しぶりに家で過ごしているとペパーたちが遊びに来た。
「急に押しかけて悪かったな。ホントはオレだけ来るつもりだったんだけど…途中でこいつらに見つかっちまって…」
「いや、ペパーだけお宅訪問とかありえんし」
「みんな一緒の方が楽しいよ!」
ボタンとネモがブーイング。まぁ、にぎやかなのはいいことだし、それに…
「ぼくもみんなとゆっくり話すの久々だし。嬉しいよ!」
「ははっ!嬉しいこと言ってくれんじゃねえか~!」
うりうり!とペパーが肩を揺さぶった。
「そうそうヒイロ。あなた宛てに封筒が届いていたわよ」
ぼくたちにお茶とおやつを持ってきてくれた母さんから少し厚めの封筒を受け取る。
「ぼく宛?誰だろう…?」
「差出人はスグリって人ね。…知ってる?」
「スグリから!?」
思わぬ人物からの届け物に、いそいそと封を開ける。手紙のほかに数枚の飛行機のチケットが同封されていた。
「スグリって、前にアカデミーに来た子だよね?エリアゼロに探検しに来た…」
「そうそう。ブルーベリー学園の子。今はちょっといろいろあって休学中なんだけど…なになに?」
広げた手紙を、ネモたちがぼくの後ろからのぞき込む。よ、読みづらいなぁ…
*
スグリからの手紙によると、休学を期にゼイユともどもキタカミに帰省していたようだ。どうりで学園にもいなかったわけだ。
「『よかったらパルデアのお友達も一緒に、一度キタカミの里に来ませんか』...だって!」
同封されていたチケットの枚数は丁度ぼくたち4人の往復にちょうど足りる枚数だ。
「えー!そんなの一緒に行くしかないって!前にスグリくんに会ったときはバタバタしててあんまりお話しできなかったし…会いたいよねー!」
「戦りたい、の間違いでしょ…」
「あ、バレたー?」
けろっと笑うネモに、全員が苦笑する。いつか、みんなで一緒に行きたいって言っていたけど、存外早くチャンスが巡ってきた感じだ。
「友達と旅行なんて…うち、初めて」
なんかドキついてきた、とボタンがそわそわする。ペパーも同じらしい。ぼくも林間学校や交換留学は実質単独で行ったようなものだし(あとで仲良くはなったけれど)、仲のいい友達と出かけるのなんて、それこそエリアゼロに行ったとき以来だ。
「…いや、大穴行ったんを旅行と同列に扱うのはどうなんよ…」
ボタンが苦笑交じりにボヤいた。
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「お友達みんないい子で、ママまで嬉しくなっちゃった」
一旦準備のために解散したネモたちを見送って、母さんが微笑む。改めて友達のことを褒められるとぼくも嬉しい。
「こんどはみんなで冒険?」
ケンカせず仲良く行ってらっしゃい!と背中を押され、ぼくは改めて家の戸を開いた。さぁ、まずはテーブルシティの南門に集合だ!
-つづく-
11日に配信開始となりました「ゼロの秘宝番外編/キビキビパニック」。先日ようやくストーリークリアできたのでモノカキ再開です👍
ちなみにスグリ(とゼイユ)と面識があることになってますが、こちらの時空では大空洞に行く前にアカデミーに立ち寄ってるのです。
他にも独自要素として、ペパーが「レジェンドルート」シナリオ中にコサジ灯台に行く前に主人公の家に寄ってたり…もあるんですが、こっちはとくにネタ差し挟むアテがなかったなぁ…
久しぶりにホームウェイ組と一緒に冒険できる!ってことで予告でテンション爆上ですわブンブンジャーですわ。
はてさて、キタカミの地でぼくたちを、ネモたちを待っている冒険とは…?