炎部さんちのアーカイブス あるいは永遠的日誌Ver.3

日々是モノカキの戯言・駄文の吹き溜まり

【ダブルSS】PROLOGUE-W BOILED EXTREME-

 ―――風が舞う都(まち)、<風都>。


 その中心に聳え立つ風車のタワーの頂に、二人の男が立つ。



 吹き抜ける<風>に思いを馳せているのか、瞳を閉じて、頬を撫ぜる風を感じる二人。



 ふと、その<風>が止み、刹那、一陣の突風が駆け抜けた。

「…おっと!」

 一昔どころか二昔前に流行ったようなスタイルの男が、危うく飛ばされそうになった帽子を押さえる。

「……」

 隣に立つ少年が広げていた本が、風にあおられてページをいくつも飛ばしていく。


「……来た」
「ああ。………<ドーパント>だな」


 目を開く二人。眼下に広がる街を映す瞳には、強い光が秘められていた。


「―――<検索>終了。ここからなら、あのルートを通ったほうが早い」
「オーケー。…じゃ、行くぜ」


 同じデザインの<ベルト>を腰に巻く二人。

 少年が、ベルトのバックルに設けられた二つのスロットの片側に、USBメモリーのようなものを突き刺す。


  -CYCLONE-


 続けて男が、自分のバックルの、少年が刺したのとは反対側のスロットに、違う色のメモリーを突き刺した。


  -JOKER-



「「変身!!!」」


 二人が声をそろえ、バックルを起動させる。


  -CYCLONE JOKER-


 重々しい電子音声が響き、<二人>を<一人>に変える。



 右に、黒き闘志を。

 左に、吹き行く疾風を。


 それぞれ身に纏った、アシンメトリーの超戦士。



 ―――その名を、<ダブル>。

 ―――<風の防人>仮面ライダーダブル




『いくぜ、フィリップ』
『いくよ、翔太郎』



『ハードボイルドに、な!』



 再びきた突風を全身に受け、タワーから飛び降りる。

 銀色のマフラーがなびき、ダブル自身が、一陣の<風>となった。





   仮面ライダーW/MASKED RIDER DOUBLE
   PROLOGUE-W BOILED EXTREME-





--------------------------------

 やっちゃった……やっちゃったよ……

 本編始まってもねーのにwww

 ダブルを書いちゃったよwwwww


 …まぁ、前情報だけで書ける内容なんて限られているのですが。


 実は、案自体はディケイドの劇場版でWが動いているのを目の当たりにしてから思いついていたもの。
 本当はそれこそオンエアの直前にUPしようかとかおもったのですが、脳内でネタを発酵させすぎて腐らせてもアレなので急遽。
 タイトルは主題歌からそのまんま拝借。
 今回のアーティストは「上田彩矢 w TAKUYA」だそうで。…って誰?

 アーティストあんま詳しくないんだよオレ…


 さて、いよいよ放送開始な「仮面ライダーW」
 その第1話はいかなるものか……?