ローナからの課題を終え、竜姫亭に戻る。
彼女に完了報告をしたところで、一先ずはひと段落だ。
続いてここの主人にも報告をするということで、マイコとは一旦別れて館の3Fへと向かう。
その主人…フラン・ペンドールとは少々のゴタゴタがあったものの、ここでは割愛しておく。
まぁざっくり言えば、僕は彼女に多額の借金を背負わされており…(とはいえ内容はそれなりに真っ当だったので反論もできなかったが)それをチャラにする条件として、デモンを2柱分の魂を要求された…というわけだ。
・
・
・
「竜姫亭の主人は金にうるさいとは聞いていたけど、噂以上ねぇ…」
取り急ぎ今後のことを話し合うべく、マイコを自室に招く。
「まぁ、もとよりデモン退治は貴方の使命なのだし?いずれにせよやらなくてはならないことよね」
まぁ、そういうことだ。
「それで、そのデモンだけれど…」
テーブルに広げた地図には、先に入った赤の旧市街の他、“奴隷墓地”なる場所にチェックが入っている。
「まずはデモンのテリトリーになっている各所を歩き回って、サークルを潰していくことが先決か」
サークルで魔物を倒せば、強い武器が手に入ることもある。自分達の強化も、同時進行でやっていかなくては。
「そうね。野良の魔物にてこずってるようじゃ、デモン退治なんて夢のまた夢だもの」
辛辣ながらごもっとも。
「まぁ、お互い頑張りましょうね…相棒さん?」
ふわりと、ネイの少女の微笑みに…僕はしばし目を奪われるのだった。
−つづく−
最初のダンジョンアタック後のイベントをちょこっと。端折りに端折ったメインキャラクターとの絡みは本編外でちょろっとやる予定。