―――21世紀。
世界各地で頻発するようになった大災害。増え続ける被害に対処すべく、全世界規模で国際救急軍、通称「IRF」を発足。各国に特捜救急部隊を結成し、有事に備える事になる。
そしてここ日本にも、レスキューのスペシャリストが集うチームが存在した。
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「納得いきません!」
特捜救急部隊・日本支部の受付窓口で声を荒げる青年の姿があった。
「…納得いかないと言われましてもねぇ」
窓口に立つ男性職員は少々困惑気味だ。
「ペーパーテストの点数が、幾らなんでも低すぎます!」
そう言って彼が突きつけたのは合否判定書だ。
特捜救急部隊は、その特殊性からレスキューや警察関係者が異動する例が圧倒的に多いが、年1回のペースで一般からの入隊志望者を募り、試験を課すのだ。
これが中々に狭き門であり、仮に1000人志望者がいたとしても、1人合格できるかどうか…といったものである。
それだけ、危険と隣り合わせであり、それなりの能力を持つものでなければ務まらない…ということである。
もっとも、年々志願者は激減し、発足から3年経った今では、志願者は彼1人きりだったのだ。
そして、その1人きりの志願者も、試験に不合格となり、あえなくふるい落とされた、というわけなのだが…
「自己採点だってしました!低く見積もっても、合格点には達していたはずなんです!」
今度はカバンの中から保管していた問題用紙を取り出した。書き殴った回答に、自分で施したのであろう○と、幾つかの×が踊る。
「えぇと…その…」
「どうした、えらく賑やかじゃねぇか?」
迫力に圧され、言いよどむ受付に、通りかかった隊員が話しかけてきた。
チームカラーのグリーンを基調としたその隊員ユニフォームの右肩部に、日本支部チームの通称が鮮やかに刻まれていた。
『D.R.A.G.O.N.』と。
宇宙に浮かぶ 翡翠のような
かけがえのない この地球(ほし)に
邪悪な影が迫るとき
恐怖の闇が襲うとき
遥か宇宙(そら)から降り立った騎士が
絶望なんか 斬り払う
空と海とこの地球(ほし)と 同じ蒼を背負って
聖なる光の剣をかざせ!
たった一つの勇気があれば 必ず勝てるさ
大いなる希望の騎士…その名は
ナイト! ウルトラマンナイト!
ウルトラマンナイト!
ウルトラマンナイト・第1話
『大いなる防人』-隕石怪獣メテレム登場-
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結局主題歌はなし…
いずれ作詞はしたいですが。
<5月25日追記:主題歌追加しました~>
ときに、隕石怪獣ってアーカイブに記録残ってたっけ?
…と思ったらアウトオブドキュメント(だよね?)に隕石怪獣ガラモンを発見。
てか、アレのどこが隕石やねん(突っ込み