軽快にぴょんぴょんと飛びまわるゲキグラスホッパーに、ゲキトージャの中でランとレツが驚きに目を見開き、ジャンが嬉しそうに腕をぐるぐると回した。
「すっげー! ゲキグラスホッパー! ワッキワキだぁ~!!!」
「ふっ、たかだか虫けらが一匹増えた程度で…」
「てめーも虫けらじゃねえかよ!」
「てめーも虫けらじゃねえかよ!」
跳び上がろうとするミノを、それより早く跳んだゲキグラスホッパーが、その頭を強靭な後ろ足で蹴り飛ばす。
その言葉に、奮い立つゲキレンジャー。
獣・拳・武・装・!!!
ゲキグラスホッパーの身体がいくつかのパーツに分離し、ゲキトージャの両足と頭に装着される。
4人分の激気が本流となって吹き上がる。
『ゲキホッパートージャ・バーニングアップ!!!』
「なんだ…ゲキトージャの…いや、いままでのどんな、獣拳武装のときより、身体が軽く感じる」
「それが、ゲキホッパートージャさ」
3人のもとに、ゲキジャンパーが現れた。
「ゲキトージャもスピード型の拳法巨人だが、こいつは、さらに素早くなるぜ…!」
「それが、ゲキホッパートージャさ」
3人のもとに、ゲキジャンパーが現れた。
「ゲキトージャもスピード型の拳法巨人だが、こいつは、さらに素早くなるぜ…!」
ま、百聞は一見に如かず。いっちょやってみっか。
「はっ!!!」
と、今まででは考えられない跳躍が、ゲキホッパートージャの巨体を跳ばした。
「な、なにぃ!?」
ミノが驚愕に顔をゆがめる。
「うおりゃあっ!」
-決まったーっ! ゲキホッパートージャの大ジャンプから、強烈なカカト落しがミノの頭を砕く~~~っ!-
「うごぉぉぉぉぉ…」
「悪ぃが、跳ぶのは俺の専売特許だ。遅れはとらねえぜ!」
「悪ぃが、跳ぶのは俺の専売特許だ。遅れはとらねえぜ!」
もう一度、ゲキホッパートージャが跳ぶ。
「ゲキワザ! 大弾弾脚ッ!!」
リュウの十八番を、拳法巨人が寸分違わずトレースする。
「うぎゃあああああっ!!!」
-激気を纏った跳び蹴りが炸裂~~~っ! おっとぉ? 蹴った反動でさらに高く飛びあがったぞゲキホッパートージャ!! ここからさらに大技が来るのか?-
「獣拳武装、解除!」
高く、高く跳び上がったゲキホッパートージャが、上空で分離する。
獣・拳・変・化・!!!
-おおっと! これはまさかの超展開!!! ゲキグラスホッパーが、拳法巨人に変身したぁぁぁ!!!-
「ゲキトージャホッパー・バーニングアーップ!!」
高らかに名乗り上げ、ゲキトージャホッパーが華麗に見得を切る。
「さァて、ここいらで必殺技といこうか! ハデに決めるぜ!」
「おう!」
はるか地上のミノを、ゲキレンジャーが睨みつける。
「くっ…くそ!」
ミノが慌てて後方へ飛び退く。
「遅ぇ!」
ミノが慌てて後方へ飛び退く。
「遅ぇ!」
ゲキワザ! 大・頑・頑・脚!!!
ゲキワザ! 大・跳・跳・脚!!!
『ゲキゲキゲキゲキゲキゲキゲキゲキゲキゲキーーーー!!!』
4色の激気の燐光が、槍のようにミノを貫き―――
「莫迦なァーーーーーーーーーーーーーー!!!」
ミノの断末魔と大爆発を呼ぶ。
-す、凄まじいパワー! これが、ゲキトージャの、ゲキトージャホッパーの…いえ、ゲキレンジャーの本当の力なのか~~~!!? ハァハァ…-
絶叫に次ぐ絶叫で、バエが思わず酸欠になりかける。
「獣拳は、正義の拳!」
「正しき者は…」
「必ず…」
「勝ァつ!!!」
ゲキトージャ・ゲキホッパートージャ…WIN!!!
底抜けの晴天をバックに、二大拳法巨人が、勝利のポーズを決めた。
-つづく-
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バエの実況をどのタイミングで入れるかすげー悩む(滝汗
さて、早々に巨大戦も終わり、次回はエピローグへ。
べっ、別に巨大戦をあんまり長引かせたくないから切ったわけじゃないんだからね!?(意味なくツンデレ
…ってリュウが言ってました(ぉ