#DGEXリプレイ風(完結済)
探索帰りに持ち帰ったドクロを受け取ったプロメスに誘われるまま、ドクロ磨きの手伝いをすることになった。 「その後、双子のご様子は如何ですか?」 まぁ、ぼちぼち…っていうか、本人達を前にして聞く?すぐ隣で一緒にドクロ磨いてるじゃない… 「まぁ、是非…
「お、お願いしますっ!管理人さんを探しに行ってください!」 地下牢獄の探索を切り上げ、竜姫亭に戻ると、血相を変えたピーネに飛びつかれた。ちょっと落ち着きなさいなピーネ、何があったの? 「管理人さんが帰ってこないんです…っ。お昼には戻ってくるっ…
小柄な体がふたつ、同時に地を蹴る。 少年の方…クリスが槍で魔物の足元を薙ぎ、その隙をついて少女の方…クレアが刀を振るい首を落とす。一糸乱れぬ連携は、まさに“二人で一人”を体現しているかのようだ。 プロメスによれば、二人は一つ分の魂を共有している……
「ふむ…なるほど」 竜姫亭に戻った僕たちは、オヤカタの体をプロメスに見てもらっていた。 「でもどうして葬儀屋に?」 マイコの疑問も尤もである。 竜姫亭には医者がいない(からこそ先日のフランの発熱は騒ぎになったのだが)ので、医者の次に人体に精通して…
「それで、あの子たちリーダーの部屋でお留守番してるの?」 もうすっかり慣れ親しんだグリモダール城内で、マイコが僕に問いかける。 「あの錬金術師殿と共にこの城で戦っていたというなら、良い戦力になるだろうにねぇ」 まぁ、パーティーとして同時に行動…
雑用に取り掛かった依頼が奇妙な事件を呼び、すったもんだがありつつもどうにかユピテルの鍵を受け取ることができた。 「あなた最近、ピーネと親密すぎやしないかしら?そりゃあ、仲良くしなさいって言ったのは私だけれど…」 …何故かフランから変な釘を刺さ…
ユピテルの魂を魔眼の中に収め、さて帰ろうとした矢先…カチリ、となにか錠の開くような音がした。 吹き抜ける風の音が、なぜだか僕を呼んでんいるような気がして… 僕は導かれるまま、上の階を目指す。
グリモダール城、宝物庫の最奥。 狂気の鬼女ユピテルはそこで僕たちを待っていた。 「まさか…『追い詰めた』とか思ってる…?」 どう見ても笑っていない表情でくふくふと含み笑うユピテルは「もっともっと苦しめてやるッ!」と言い放ち…姿を消した。 「に、逃…
「聞いたわ、城の中で魔剣を見つけたんでしょう?」 ピーネが開いたお茶会の席で、フランが尋ねる。昨日、カッスルにその話をしたところ「詳しくは管理人に聞け」と言われたんだっけ。 フランに曰く、その剣の名は“魔剣デモンスレイン”。その名の通りデモン…
シャーク教団から頼まれたアンデッドの討伐に成功し、司祭に報告する。これで彼らが塞いでいた障壁を開けてくれるはずだ。 あとで2階にある礼拝所にも寄って欲しいと頼まれた。以前、プロメスに預けた精霊神への手紙について聞きたいらしい。 「そういえばあ…
アスタロトとの戦いで疲弊していた僕たちは、一旦竜姫亭に戻り、翌日から探索を開始することにした。 最初こそ鏡の向こうがかのグリモダール城かどうかははっきりしなかったものの、探索範囲を広げていくにつれ、少しずつ確証を得ている状況だ。 ・ ・ ・ 入…
──誰だ?僕を、呼ぶのは…? ぼんやりした視界の中、僕の名を呼び続ける声に目を向ける。黒く禍々しいシルエットが浮かび上がっていた。 『よう…俺…』 その姿に見覚えはなかったが、はっきりとわかった。こいつは…僕…今は僕の内側にいるはずの…デモン! 『フ…
「グリモダール城の中に入れる?」 カッスルの言葉に、フランが目を丸くする。 曰く、200年前のグリモダール城の主は自らの領地と富を守るために、城全体を結界で守ってしまおうと考えたらしい。 一見、城に城門がないように見えるのはその所為のようだ。 さ…
ネプトゥヌスの鍵を受け取る際に語られた、フランの目的。 それは、デモンの祖たる“大天使ソル”の復活を阻止することだった。 万一復活してしまったら、太古の昔に猛威を振るったかの魔王の如き闇の主神にまで成長するかもしれないのだという。 これまでのデ…
「マイコさぁん…」 竜姫亭に戻り、自室で一息ついていると、おずおずとしたノックからピーネが顔を出してきた。どうしたの? 「あの…また管理人さんから、あの人と仲直りしなさいって言われて…」 ああ、そういえば絶賛仲違い中だったっけ。 先日の発熱事件の…
フランの熱は、翌日には下がっていた。 またも腕を掴まれて一晩中一緒に過ごす羽目になってしまったが… 「なんの話リーダー?」 い、いや何でもないよ? 「ふぅん…」 …ま、まぁ些末なことだ。…多分。 気を取り直して、青の旧市街を中心に研鑚を続ける。 水の…
武器屋からの呼び出しの理由は、管理人さんの急な発熱によるものだった。 病人の世話ぐらい館に残っている連中で事足りそうなものだと思ったが…どうやらそうもいかないらしかった。 管理人室からは、赤の旧市街もかくやの熱気がドア越しからも伝わる。いや、…
館の鏡を経由して、ゲートストーンから“青の旧市街”に突入する。このルートでもちゃんと息吹のヴェールは機能しているようでなによりだ。 「とりあえずはあのデモンとまともに渡り合えるようにならなきゃだね」 うん。そのためには僕たち自身もだし、身に付…
ちょっとしたアクシデントがありつつも、無事“息吹のヴェール”は完成した。 赤の旧市街のはずれ、水浸しの廃墟にて、いよいよ湖に飛び込む。 「まずは準備運動からです!水は冷たいですのでちゃんと体を温めておかないと心臓が止まっちゃいますよ!」 ビアン…
「うーん…」 おや、どうした隊長殿?地図を前にうんうん唸って。 「やあノアル。次のデモンがいる所を調べてるんだけど…どうにもこのあたりの廃墟は粗方探し尽くしちゃったよなぁって」 ふむ…そうだねぇ。 「赤の旧市街でマルスを、奴隷墓場でクロノス…」 星…
「大将、宝探しに行かんか?」 顔を洗っていると、オヤカタからそんな提案を受けた。 「これまでの探索行でいくつか“宝の地図”を入手しておったじゃろ?」 あぁ、そういえば。探索とデモン狩りに集中したくて、片っ端から倉庫に入れてたっけ。 「次のデモン…
管理人室に行っていたリーダーが、大広間に戻ってきていた。掲示板に書かれた雑用の内容は…洗濯物の回収?これ、普段はピーネの仕事じゃ? 「うん、ピーネを手伝ってって言われたんだけど…」 あの子なら近くにいたはずね。ちょっと連れてくるわ。 「ありがと…
デモンを倒しに行くよ。 僕がそういうと、仲間たちはみな一様に目を見開いた。 まぁ、無理もない。あれだけのことがあった昨日の今日で、なのだから。 ローナが死んで、周りが僕を見る目がガラリと変わって…みんなの態度に変わりがなかったのは正直助かって…
「とりあえず…追い出されずには済んだよ」 戻ってきたリーダーは、部屋にわたしたちを集め…そう告げた。 「今まで通りの生活をしてほしいってさ」 「…随分と無茶を言うものだね、管理人殿は」 ノアルが腕組みをして大袈裟にため息をついた。 「まぁ、いきな…
…気がつくと、自室のベッドに横たわっていた。窓の外は、すでに日が昇った後らしく明るい。 階下に降りて、大広間を見る。惨劇の舞台となったであろう場所は、いつも通りすぎるくらいに綺麗に片付けられていて… 「…マイコさん」 目を真っ赤に腫らせたピーネ…
「かんぱーい!!!」 竜姫亭の大広間で、グラスを打ち付け合う音と、朗らかな笑い声がこだまする。 館を襲った魔物はわたしたち…つまりデモンゲイザー隊により倒され、今はその祝勝会というか、リーダーの借金返済のお疲れ様会というか…まぁつまり、ちょっ…
マルスの魂を回収して、竜姫亭に戻る。 エントランスに着くなり、リーダーは早々に解散を宣言して、仲間たちはめいめいに自室へと戻っていった。 「じゃあ、僕はマルスの魂をフランに届けてくるよ」 デモンゲイザーができるのはデモン魂を捕えることと、鍵に…
「…よう、遅かったじゃねーか人間。待ちくたびれちまったぜ」 赤の旧市街の奥…デモンサークルの先で、赤き竜人のデモン・マルスが不敵に笑う。 「なるほどな。仲間を増やして力をつけてたのか。前にアタシとやり合ったときはギリギリだったもんなァ」 ま、そ…
フランからの頼まれごとをこなし、ようやくデモンの鍵を得る。デモンゲイザーは、この鍵を使ってデモンの力を行使するのだ。 早速仲間を募って、この力を試すべく奴隷墓地へ。 「…で、その鍵はどんな力があるの?リーダー」 うん、それをこれから試すんだけ…
探索行から戻ると、パーティメンバーはエントランスで解散して、それぞれの自室に戻っていく。各々のプライベートも尊重する、というのがうちのリーダーの方針らしい。 …そのリーダーは、普段何をやってるのだろう? ふと思い立ち、わたし…マイコ・ビャクレ…